皆様、お久しぶりです。
今日はカスタムオーダーメイド3D2のメイドさんの髪形をblenderで編集(髪のカット)したことのまとめを書こうと思います。
やることとしては、メイドさんのツインテールからのびる長い髪の部分を削除します。

全体の流れとしては、
1. 環境構築
2. blenderによる編集
3. ゲームへの読み込み
の3つに分けられます。
今回、参考にさせていただいたのは、Hatena blogのButter Case様の
【初心者向け】CM3D2 髪MODの作り方 モデリングまでの記事です。
それでは行ってみましょう!
1. 環境構築
まず、ゲーム内のデータを編集するツールとblenderを用意します。
ゲーム内のデータは.arcという拡張子のファイルにまとめられていて、それを展開する必要があります。
また、後々にtexファイルやmodelファイルなどを編集する必要もあります。
そのために、それらの編集を行うツールを用意しなければなりません。
ツールに関しては、有志の方々が「CM3D2 TooL」と「適当ツールまとめ」というものを制作されているので、そちらを利用します。
blenderのバージョンは2.79bのものを用意しました。
blenderに関しては、カスタムオーダーメイドのデータを読み込むためにCM3D2-Converterというアドオンが必要になります。
参考にさせていただいたウェブに記載されている通りに設定を行い、blenderにカスタムオーダーメイドのデータを読み込めるようにします。
2. blenderによる編集
ゲームのパーツのデータは”COM3D2/GameData/”のparts.arcの中に存在します。
また、DLCで購入したものに関してはparts_dlc***.arcの中に存在します。
まず、パーツの名称を知るためにゲームのエディット画面で公式MODモードを起動します。
キーボードのmとoとdを同時に押すとモードを起動できます。
髪を選択してからExportBaseを押すと、”COM3D2/ModExport/”にデータが出力されます。

mod_hair_twin047_i_というフォルダがModExportにできています。
つまり、この髪はtwin047ということです。
というわけで、この髪のデータを探します。
DLCで購入したパーツなので、parts_dlc***.arcの中から探します。
DLCで購入したパーツが多すぎてよく分からない場合は、一度カスタムオーダーメイド3d2のショップに行ってから、パーツをダウンロードしてみてください。
ファイルの名称がでてきます。

この髪のデータがparts_dlc266に入っていることが分かります。
次に、CM3D2 TooLのフォルダを開いて、CM3D2Tool GUIを起動します。
parts_dlc266を選択してください。

展開が終わると、”COM3D2/GameData/”にparts_dlc266のフォルダができますので、どこかに移しましょう。
parts_dlc266フォルダを掘っていくと、”hairt/hair_twin047/model”の中にhair_twin047.modelというファイルがあります。
それをblenderで読み込み編集します。
blenderを起動させたら、ファイル→インポート→CM3D2モデルを選択します。

先ほどのhair_twin047.modelファイルを選択すると、モデルが読み込まれます。
デフォルトだと真っ白で分かりにくいので、ソリッドにしておきましょう。

髪の毛の編集を行うために、編集モードを選択します。

すると、頂点や辺が選択できるようになります。

消したい部分の頂点をひたすら選択してください。
Shiftキーを押しながら選択すると、複数選択できます。

選択し終わったら、ツール→削除→頂点を選んで、削除をします。

すると、選択した部分が消えます。

あとは気合で全部消していきます。
がんばりましょう。
出来上がったものがこちらです。

編集が終わったら、blenderのデータをセーブしましょう。
そして、ファイル→エクスポート→CM3D2モデルで、このモデルのデータを出力します。
これで、髪の編集は終了です。
3. ゲームへの読み込み
最後の作業を行いましょう。
髪のデータを読み込ませるためには、
menuファイル、mateファイル、modelファイル、texファイル、あと髪のアイコンのファイルを編集する必要があります。
menuファイル、mateファイル、modelファイル、texファイルは展開したゲームデータのものを流用し、髪のアイコンファイルは公式MODモードで出力されたものを流用します。
まずは、フォルダを作ります。
ここでは髪の名前から取ってhair_twin047kai2としましょう。
ゲームデータと同じように、menu、model、textureの3つのフォルダを入れましょう。

さきほど編集したmodelファイルを、modelフォルダに入れます。
名前をhair_twin047kai2.modelとします。

menuフォルダに元のゲームデータmenuファイルを入れます。
名称はhair_twin047kai2_i_としましょう。
次に、適当まとめツールの[CM3D2]menu←→txt変換を用いて、テキストファイルにして編集します。
とりあえず、hair_twin047→hair_twin047kai2と変えます。
あと説明文も変更しておきましょう。

保存したら、[CM3D2]menu←→txt変換でmenuファイルにします。
”model/materials”の中にあるmateファイルを編集します。
ファイル名称はhair_twin047kai2_mugen、hair_twin047kai2-hairtとします。
[CM3D2]mate←→txt変換を用いて、menuファイルと同様に髪の名称の部分をhair_twin047→hair_twin047kai2と変えます。
編集が終わったら、[CM3D2]mate←→txt変換でmateファイルにします。
”texture”の中にあるtexファイルの名称をすべて変更します。
hair_twin047→hair_twin047kai2と変えます。

最後に髪のアイコンファイルの作製です。
公式MODモードで出力されたPNGファイルをmenuフォルダに入れて編集します。
PNGファイルはペイントなどで編集します。

編集したPNGファイルを[CM3D2]tex←→png変換でtexファイルにします。
パスはmenuファイルに書かれていたものを参考にして、
assets/parts/parts_dlc266/face/hair/hairt/hair_twin047kai2/menu/
としました。
menuフォルダにhair_twin047kai2_i_.texが出来上がるので、それをtextureフォルダに入れて上書きします。
あとはこれらのファイルを詰め込んだhair_twin047kai2フォルダを”COM3D2/Mod”にぶち込んで完成です。
ゲームを起動してみると・・・、見事に出来上がっていました!

以上が、髪形編集(髪のカット)のまとめとなります。
お疲れさまでした。